1729人が本棚に入れています
本棚に追加
口止め…
一体何を?
「答えなきゃ別れる」
「えぇっ!ちょ、待ってっ」
すごい、美羽。
付き合って間もないのに、すでに颯太君を尻に敷いている。
「なら早く話して」
「…でも、これはアイツとのやくそ「颯太」」
うわぁ…
自己主張を一切許さない威圧的な態度だぁ…
こうなると、相手の意見聞く耳持たなくなるのよね、この子。
私のために、ってわかってるから何も言えないけど。
「話すの?話さないの?」
「いや、だからそのぉ~…」
「男ならスパッと決める!」
「はひっ!?」
いきなり出た大きな声に驚いたからか、颯太君の声が裏返った。
私は込み上げる笑いを、必死に押し殺す。
この場面で笑うなんて、空気読めない奴過ぎる。
「……実は、さ」
最初のコメントを投稿しよう!