★走る

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空港で、たくさん人がいるのに、私ってば 『何、やってんだか…』 馬鹿は、私ね。 自分の愚かさに、笑いが出た。 「ほーんと、何、やってんだか」 ……え 今の、声…っ ゆっくり、顔を、上げた。 嘘…なん、で…? だって、もう、いるはずないのにっ。 何で、 何で… 『何で…いるの…?』 目の前の光景が信じられなくて、自分の目を疑った。 だって、だって、だって! そこに、いたのはっ… 「馬鹿、春香…」 『っ…う゛ぅ~!』 今一番、会いたかった人。 『りゅ、じっ…』 名前を呼んだ瞬間、優しい腕に、抱きしめられていた…
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