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「りゅ~じ~」
「あン?」
どこからか、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は、どうやらツレの一人らしい。
こっちに向かって走ってくる。
今いるのは、大学のカフェテリア。
午前の講義が終わって、一服していたところだ。
俺は佐藤隆二。
今年で大学2年生になる。
今こっちに走ってきてるツレは、石井颯太(ソウタ)。
うるさいけど、まぁいい奴ではある。
《ガンッ》
「うぎゃっ!」
あーあ、
急ぎすぎだろ。
椅子に足、思いっきしぶつけてやんの。
「くぅっ…」
「ったく。お前マジ馬鹿だろ~」
あんなぶつけ方したから、絶対痛いハズだ。
「いっ、痛くねぇからな…っ」
「俺に強がったって仕方ねぇだろ」
「こんな痛みも苦じゃねぇくらい、いいお知らせがあります!」
ぶつけた膝を押さえて涙目になりならが言われても…。
とりあえず、いい知らせがなんなのか気にはなった。
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