★合コン

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「美羽ちゃんを彼女にしたいんだよ」 …彼女。 今まで、俺と同じで不特定多数の女の子と付き合ってきた颯太。 その颯太の口から、まさかそんな言葉が出てくるとは思わなかった。 「ずいぶんいきなりじゃね?」 「…まぁお前に言ったのはいきなりだったけど…好きになったのは、結構前の話」 なんと! どうやら、コイツは本気で美羽ちゃんに惚れてるらしい。 表情を見ると、なんとなくわかる。 いつになく真剣な表情だ。 本気の恋愛を馬鹿にしている俺だけど、ツレの幸せは応援してやらねーとな。 「頑張れよ」 「おう!お前、狙うなよ?」 「そりゃわかんねーな。めちゃくちゃかわいい子だったら狙うかも」 「だ、ダメだっつの(汗)!」 とりあえず、どの子が美羽ちゃんなのか事前に教えてくれれば狙うことはない。 自分は、ツレの好きな人に手ぇ出す程の最低な人間じゃない。 …と思う。 「お~い、隆二~!颯太~!」 少し遅れて、他のツレも来た。 こうして野郎が全員揃ったところで、店の中に入る。 中で女の子を待つことにした。
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