運命・偶然・奇跡

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「や、山本さん…?」 1人でおかしな妄想に片足突っ込んでいると、ソイツは私を覗きこんだ。 「俺のこと、知らない?」 「し、知りません…これっぽっちも存じませんっっ!!!」 大袈裟に手をブンブン振って知らないということを全力で伝える。 「あ、そう?俺、山本さんと同じ高校の1ーAなんだけど。」 同じ、高校? なんだ。 ナンパじゃないのか。 いや、別に期待してたわけじゃないけどっ!!! 1ーAか。 私は1ーCだから、知っててもおかしくはないけど・・・ 「いや、ごめん。知らなかった・・・」 「え?いや、別に謝らなくてもいーって!つか、知ってる俺も俺だしさっ!!まぁ、改めてよろしくなっ☆」 健康的に日焼けした顔がニカッと笑う。 秋なのに、日焼けか。 夏に外にばっかいたのかな。
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