0人が本棚に入れています
本棚に追加
「や、山本さん…?」
1人でおかしな妄想に片足突っ込んでいると、ソイツは私を覗きこんだ。
「俺のこと、知らない?」
「し、知りません…これっぽっちも存じませんっっ!!!」
大袈裟に手をブンブン振って知らないということを全力で伝える。
「あ、そう?俺、山本さんと同じ高校の1ーAなんだけど。」
同じ、高校?
なんだ。
ナンパじゃないのか。
いや、別に期待してたわけじゃないけどっ!!!
1ーAか。
私は1ーCだから、知っててもおかしくはないけど・・・
「いや、ごめん。知らなかった・・・」
「え?いや、別に謝らなくてもいーって!つか、知ってる俺も俺だしさっ!!まぁ、改めてよろしくなっ☆」
健康的に日焼けした顔がニカッと笑う。
秋なのに、日焼けか。
夏に外にばっかいたのかな。
最初のコメントを投稿しよう!