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「ねー、武ちゃん」
「んー?」
屋上に転がって、二人は空を見てる。
「そろそろ、まずくないかなー?」
「そーだね。どーしよーか」
アタシは寝たまま転がって武ちゃんの隣へ行く。
「武ちゃんは知り合いいないの?」
「女の子で楽器出来るのがね、中々いない」
よいしょ、と上半身を起こして背伸びする。
「アタシもいないなー、友達が」
「裕子らしい」
「あ、ひどーい」
アハハと二人分の笑い声が誰もいない屋上にこだまする。
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