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「お前は、約束守れないのか?」
「ごめん…」
二人だけの空間。
スザクは、ルルーシュを見下ろしていた。
「はぁ…仮面は取るし…お前は…」
「だって!!ルルーシュを殺すなんてできるわけないよ!好きなんだよ!愛してるんだよ!!そんな…ルルーシュを…殺すなんてっ!」
今にも泣いてしまいそうなスザクに、ルルーシュは笑ってしまった。
スザクは、キョトンと目を丸くしている。
「ふっ、全く…馬鹿だな。これじゃ、なんのための魔王皇帝だったのか…」
「…」
「ま、いいさ。世界が変わってきたんだろ?」
「うん」
「じゃ、いい。」
「ルルーシュ…」
「スザク…ありがとう。痛かったけど、またお前に会えて、本当は嬉しい。」
スザクは優しくルルーシュを抱き締めた。
まだ、起き上がれない相手を優しく包み込んだ。
【ゼロレクイエム】
確かにそれは成功した。
しかし、ルルーシュは死ななかった。
国民には知らせない。
だから、ひっそりと宮殿で過ごしている。
三人で、お茶をしながら…
きっと…
幸せに生きている。
end
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