見知らぬ国

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暑い… てか、どこ? 無事に空港に着いたのはいいんだけど… 『凱…外人しかいない…』 「クゥ…お前、今まで何してたか覚えてるか?」 『寝てた』 「どこで?」 『飛行機の…』 「じゃ、ここは?」 『暑い外国?』 「そうだよ、だから絶対迷子になるなよ?生きては帰れないかも知れないぞ」 『えっ…』 そう言われ凱の手をギュと握る 「さて…と」 『てか、ここどこ?』 「パプアニューギニアだ」 『ええっ?なにそれ!』 「ん?」 『食べられちゃうよ!』 「クゥ…どこからそんな間違った知識を…」 『テレビ』 「全て忘れろ」 『わかった!』 凱は地図を広げながら 考えていた 「ん」 『ん?』 「まだ…」 『まだ?』 「まだ遠い…」 『後、何分?』 「計算出来ないくらいだ」 そう言われて地図を見た 『あっ、今ここだね』 「ああ」 『日本はここだから… すごく遠くまで来たね』 「クゥ、奏達の居るとこらは、日本からここまでの距離の2倍だ」 『えっ(泣)』 「参ったなぁ…」 『何が?』 「全くわからない」 『嘘!』 「マジだ!」 そんなぁ… ここまで来てわからないとか… 「取りあえず…飛行機をチャーター出来るか聞いて来るから、絶対ここにいろよ」 『わかった』 凱は荷物を置いて、空港に戻っていった 何だか人がまわりに… 荷物だけは護らないと 「クゥ、今日は無理みたいだ…って何だそれ!」 『うん…なんか…買わされた』 「お前…律儀に買ったのか?」 『うん』 「はぁ…荷物を増やしてどうするんだよ」 『ごめん…』 「とにかく、ホテルを探そう」 そして、ホテルも無事 見つかり、疲れていたのか、そのまま爆睡してしまった
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