見知らぬ国

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「クゥ!」 凱がやってきた 『どうしたの?』 「やっとわかったんだ」 『ん?』 「二人の居場所だよ」 『えっ…?』 「聞いて驚け!」 まんまじゃん… 「奏王子…ん?王子なのか?王?まぁいいや…」 『うん』 「旅行ジャーナリストを片っ端から脅して聞いたところによるとだな…」 脅したんかいっ! 「二人が居る国は、地図には載っていないんだ」 『えっ…』 「どうやら、大平洋のどこかに浮かぶ島らしい」 『もういいよ…』 「まだ続きがあるんだよ」 『ん?』 「何と!地図を入手した」 『うん』 「おいおい…何だよその反応の悪さ」 『だって、地図に載ってない場所に飛行機が飛ぶわけないじゃん』 「確かにな…だから近くの国まで行って、後は…チャーターだ」 『あのさ…いくらかかると思ってるんだよ』 「さぁ…だけどさ、楓から銀行に入金があったんだよ」 『えっ…いくら?』 「1億」 『それって…手切れ金…』 「おぃ!」 「きっと、俺達を呼んでるんだよ」 『うん…』 「空の通帳にはなかったか?」 『見てないよ』 「ばかっ!今すぐ確認しろ!」 『いいよ…』 「もう…通帳貸せ」 凱に言われて通帳を渡した 「直接確認してくるから待ってろ」 『無駄だと思うけど…』 っていないし! でも、本当に俺達を呼んでるのかな… それとも…
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