見知らぬ国

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「今日は無理だな…」 『ごめんね』 「気にするな!てか、 パスポート持ったか?」 『もった!』 「財布は?」 『持った!』 「薬は?」 『持った!』 「おかしは?」 『持った!』 「よし!大丈夫だな」 『携帯はいらないよね?』 「多分使えないな」 『わかった』 「じゃ、空港の近くに泊まって、明日出発だ」 『うん…何だかドキドキするね』 「無事に辿り着けるかが問題だな」 『地図はあるんだよね?』 「ああ…あ…あれ?」 ポケットを探りかばんを探る 「えっと…忘れた…かなあはは…」 『よかった』 「何で?」 『だって、あのまま飛行機に乗ってたら…』 「完全に迷子だな」 『うん』 「クゥのおかげだよ」 『じゃ、取りに行こう』 そして一日かけて振り出しに戻ってしまった二人 地図をしっかりしまい 空港へ向かう 「この辺に泊まろう」 『うん…てか…』 「ラブホしかない…」 『男同士で入れるの?』 「さぁ?」 『もし、フロントでとめられたら…』 「めちゃ恥ずかしいよな」 『うん…』 凱はしばらく考えていた 「よし、クゥ来い」 『えっ?』 凱が向かったのは ブティック 『あの…凱?』 「クゥ、女装しろ」 『はぁ??』 「いい考えだろ?」 『また女装かよ…』 凱は適当に服と靴を選んだ 「これでいける!」 『てか、もろ凱の好みじゃん…』 「せっかくだし」 『意味わかんないし!』 そして、そのまま店で服を着替えた 「おっ!めちゃタイプ」 『あのね…』 「よし、戻ろう」 二人で腕を組んでホテルに入る 部屋に入り緊張がとけた 『ドキドキした』 「だよな」 『何だか疲れたね』 「だな」 シャワーを浴び、早めに寝ることにした 『凱…ホントに逢えるよね?』 「絶対逢えるさ」 『うん』 やはり夜はすごく寂しい 凱は何も言わないで 眠るまで抱きしめてくれた
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