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『凱~!起きて!』
「ん~、楓」
(ゴンッ!)
『抱き着くな!』
「痛いです…」
『早く空港に行かないと』
「あっ!そうだった」
『おぃ…』
急いでシャワーを浴び
ホテルを出た
『てかさ…帰りは女装してなかったけど…』
「全く気にされてなかったよな」
『うん…』
無駄な事に時間とお金を使ったような気がした
空港に着き、凱がいろいろやってくれた
「よし、搭乗手続きも終わったし、後は飛行機に乗れば、奏と楓に近付けるな」
『うん…やっとだね』
ようやく俺達の旅が
始まったんだ
『凱…凱!』
「何だ?」
『飛行機の中って広いね』
「ま、まぁな」
すごい!
でも、本当はもっと狭い事を後から知った
ブルジョアめ!
「まだまだ着かないから、少し寝ろ」
『うん』
でも寝れるわけがない
トイレに行きたいけど…
立ち上がっちゃダメだよね
う~~
「ん、どうした?」
『あ、後どれくらい?』
「お前…電車じゃないんだから」
『ひ~~ん』
「な、何だよ!」
『ト、ト、トイレ』
「へっ?ばぁか!さっさと行ってこい」
『歩いていいの?』
「あのなぁ…はぁ…
とにかくさっさと行ってこい」
『わかった!』
そうか…
動いてもいいんだ
知らないって怖い
もし、俺一人だったら…
考えるだけでも寒気がした(泣)
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