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『う゛～』
「今度は何だ？」
『気持ち悪い…』
「げっ！」
『げっ！て言うな…』
乗り物酔いだ…
飛行機でも酔うなんて
『凱……気持ち悪い』
「つわりか？」
『そろそろ３ヶ月』
「おめでとう」
『服の中に…吐いていいですか？（怒）』
「まだ、冗談が言えるなら大丈夫だ」
『気持ち悪い…うっ』
「待て！シートを倒して休め」
『倒れるの？』
「てか、離陸した時と同じ体制かよっ！」
『だって…』
「やれやれ…先が思いやられるな」
そう言って、シートを
倒してくれた
「どうだ？」
『うん…』
「薬飲むか？」
『うん』
「ほら」
『うん…ってセイロガン！！』
「臭いから早く飲め」
『効くの？』
「さぁ？」
『…………しまって』
「やっぱり？」
凱は笑いながら本を読んでいた
慣れてる人は違うな…
『後、何分？』
「分で表して欲しいか？」
『えっ？』
「後、何時間？の間違いにしておいてやる」
『まだそんなに…』
「お前なぁ…まだ１時間も経ってないだろ！」
『はぁ…』
こんな状態で後何時間とか…
無理…
窓の外は同じ雲しか見えない
雲の上はこんなに綺麗だったんだ
奏……
早く逢わないと
顔を忘れてしまいそうだよ…
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