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「………………」 クレディアは、なかなか答えてくれなかった。向き直って、もう一度聞こうとした時、返答があった。 「お前を……、信じてみようと、思ったからだ…。」 「え…?」 「最初は、我をそんな小さな“うつわ”に入れ自由を奪ったお前が疎ましかった。だから、何度も支配し自由な体を得たかったのだ。……だが、お前と戦っている時、ふと思った。本当の自由とは何なのかを…。」 「それで……、負けを…。」 「どうせ、お前を支配出来たところで、フロージーには逆らえないからな、……我がヒューズグレスである限りは。だが、お前ならフロージーを破壊してくれるかもしれない。それこそが、我が望んだ本当の自由ではないかと思ったのだ。…だから我はお前の力に賭け、負けを認めただけだ。」 「私を……信じてくれたのですか?」 予想もしなかった答えに、咲良は思わず涙を流した。 こんなにも咲良のことを、こんなにも信じてくれていたとは、思いもしなかった。 「…っ………ありがとう……、ありがとう、ございます、……クレディア……っく……。」 「……馬鹿者、何を泣いておるのか。ほら、全て終わったのだから、お前は行け。さっさとしないと、入り口が閉じてしまうぞ…。」  
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