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「俺にそんな嘘は通じねーよ!!
さっきの土方さんや隊士達の様子…
無理矢理俺を屯所から遠いところに連れていこうとした事…
そして、今のお前らの様子を見てれば、何かあったかくらい分かるよ!!
ふざけるな!!」
沖田は、めったに見られない永倉の様子に驚いたが、すぐにその表情は引き締まる。
そして…
「"ふざけるな"って、八つ当たりですか?
もともと、永倉さんの勘違いで翔さんと離れたのでしょう?
その間、翔さんが何をしていて、どれほど苦しんでいたか知らないくせに、よくそんな事が言えますね」
沖田の鋭い言葉に、永倉は視線を下に向けた。
沖田は更に言う。
「それに、翔さんには今、お「沖田!!」」
島田が沖田を遮った。
そして、永倉を沖田から引き離す。
「…翔は今、屯所の山南さんの隣の部屋にいる。
お前は翔の旦那だろ?
翔の様子は、自分の目で見ろ」
島田は、永倉の目をまっすぐ見つめて言った。
「…分かった」
永倉は走り出した。
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