十年後の莟

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  あの日の夜 初めて人を憎んだ自分が嫌になった 全てが嫌になりそうで怖かった 目を覆うばかりの夜は吐き出す場所が見つからず僕の身体は壊れてゆくばかりだった ただ踏みつぶされているような感覚で 言葉も返せず惨めな僕は耐えきれず またあなたに助けを求めた あなたは何も言わずに 僕の帰りを待っていてくれた   その時、求めていた全てのものが まるで雪のように溶けてなくなった 手に掴んでいたものも 一瞬にして消えていった   愛を授けてくれた母へ 命の尊さを教えてくれた母へ この叫びの唄が届きますように   <サビ①> 首を縊られる時代にこれから残ってゆくものなどほんの僅かなもの その中であなたの手に宿る花の莟はたとえ何色になろうと綺麗に咲く事を恐れずに 今日をちゃんと生きています         終わり〓
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