終わりと始まり Ⅰ

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終わりと始まり Ⅰ

時は室町時代後期。 南総<今の千葉県>の安房を我が物にし、贅沢三昧の生活をおくる玉橲(たまずさ)。その為、村人は貧しい生活を強いられた。 それを見兼ねた里見義実は玉橲を捕らえる。 玉橲は、女としての自身の弱さを語り、一度は許しを得た。しかし…里見の家臣達の声で義実は決断を翻し、玉橲を死刑にした。 玉橲は、意見を翻したことに怒り、呪いの言葉を残した。 「里見の子孫全てを、畜生道に落としてくれるわ!!!」 後に、里見の第一の姫、伏姫(ふせひめ)は、飼犬の八房(やつふさ)に嫁ぐ。 これは、戦の際に義実が戯れに、「手柄をたてれば、伏姫を嫁がせよう。」っとゆう言葉を受け。敵軍の将の首を取ったためである。 伏姫と八房は、富山の洞穴に身を隠し、暮らしていた。途中、修験者に108の数珠を託される。 伏姫はもちろん、八房に肉体を許さなかったが…ある日、玉橲の怨念が現れ「お主…呪われた犬の子をはらんでおるぞ。」っと告げ消えた。
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