75人が本棚に入れています
本棚に追加
/191ページ
終わりと始まり Ⅰ
時は室町時代後期。
南総<今の千葉県>の安房を我が物にし、贅沢三昧の生活をおくる玉橲(たまずさ)。その為、村人は貧しい生活を強いられた。
それを見兼ねた里見義実は玉橲を捕らえる。
玉橲は、女としての自身の弱さを語り、一度は許しを得た。しかし…里見の家臣達の声で義実は決断を翻し、玉橲を死刑にした。
玉橲は、意見を翻したことに怒り、呪いの言葉を残した。
「里見の子孫全てを、畜生道に落としてくれるわ!!!」
後に、里見の第一の姫、伏姫(ふせひめ)は、飼犬の八房(やつふさ)に嫁ぐ。
これは、戦の際に義実が戯れに、「手柄をたてれば、伏姫を嫁がせよう。」っとゆう言葉を受け。敵軍の将の首を取ったためである。
伏姫と八房は、富山の洞穴に身を隠し、暮らしていた。途中、修験者に108の数珠を託される。
伏姫はもちろん、八房に肉体を許さなかったが…ある日、玉橲の怨念が現れ「お主…呪われた犬の子をはらんでおるぞ。」っと告げ消えた。
最初のコメントを投稿しよう!