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琴乃さんの実力
なんだかんだで夜明け前に起床。
真琴「屋上ですか?」
琴乃「一番陽の当たりがいいか
らの」
結衣「じゃぁこのガラス鉢に入
ってる水は何ですか?」
琴乃「光を一点集中させて黒い
ものを焼くあれじゃよ」
真琴・結衣
「あ~、虫眼鏡でやるやつ
ですか」
琴乃「当たりじゃ。それに少し
手を加えるのじゃ」
結衣「さすが最強の巫女」
真琴「簡単なんですか?」
琴乃「一番簡単な方法じゃ」
結衣「明るくなってきたよ」
真琴「唱ちゃんはこのあたりで
いいですか?」
琴乃「うむ」
結衣「鉢はこの高さ?」
琴乃「丁度いいの」
真琴「あとはどうするんですか
?」
琴乃「とりあえず結衣は見てて
くれ」
結衣「やった🎶琴乃さんの術が
見れる⤴」
琴乃「真琴は術が掛かってる正
確な位置と大きさを特定
してくれ」
真琴「わかりました」
琴乃「ではやるぞ」
真琴「はい」
真琴は両手を重ねて唱狐の上に。
真琴「胸の真ん中・・・背中側
で、大きさは・・・ん?
御札が3枚」
琴乃「上出来だ」
琴乃さんの詠唱が始まった
琴乃「聖なる光を備えし太陽、
聖なる水と共に癒しの力
と成りて我に従え」
真琴「ガラス鉢が光りだした」
結衣「✨」
琴乃「よし」
真琴「終わったんですか?」
琴乃「あと少しじゃ。真琴」
真琴「はい」
琴乃「鉢から出ている光の点に
さっき特定した部分が当
たるようにうつ伏せにし
てくれ」
真琴「はい。このあたりかな」
琴乃「では最後の仕上げじゃ。
『解呪』」
鉢の光が消え、唱狐の体が光出した
琴乃「成功したぞ」
結衣「結構上級の術ですよねあ
れって」
真琴「そうなの?」
琴乃「そうだったっけ」
結衣「そうですよ❗それをあん
な簡単に」
琴乃「だから簡単だって言った
のじゃ」
真琴「ふぇ~」
結衣「ほら、唱狐運ばないと」
琴乃「この状況下でまだ寝てる
とはの」
真琴「私が運びますよ」
結衣「この光っていつになった
ら消えるの?」
琴乃「解呪が完全に終われば勝
手に消える」
真琴「じゃぁ光が消えたら元に
戻るんですね」
琴乃「そうじゃ」
部屋に戻り唱狐を寝かせて一同居間にて
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