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? 「お邪魔しまーす」 琴乃「ここに座ってくれ」 ? 「ねぇ」 琴乃「なんじゃ?」 ? 「真琴ってさっきの人?」 琴乃「そうじゃ」 ? 「女の子だったの?」 琴乃「外見も声もあんなだから    間違えるのも無理も無い    かのぉ」 ? 「女の子じゃないの!?」 琴乃「一応男じゃ真琴は」 ? 「うそぉ!?あれで?」 琴乃「あれで」 真琴「ただいまー」 唱狐「お、お邪魔します」 琴乃「噂をすれば戻ってきた」  真琴・唱狐帰宅。 唱狐「ここに唱狐も住んでいい    の」 真琴「今日から家族だよ」 唱狐「ありがとー!」 真琴「いえいえ」  一同茶の間に揃った。 真琴「先ほどはすみません」 ? 「大丈夫ですので」 真琴「改めまして真琴です」 琴乃「琴乃じゃ」 唱狐「唱狐です」 ? 「私は結衣です」 琴乃「ところで巫女なのか?」 結衣「はい」 琴乃「・・・?」 結衣「?」 真琴「琴乃さんどうかしたんで    すか?」 琴乃「なんか懐かしい感じがし    てのぉ。なぁ結衣」 結衣「はい」 琴乃「御主先祖の巫女の名前は    わかるか?」 結衣「ええ」 琴乃「じゃぁ、御主の先祖の巫    女に結乃と言う名はいな    いか?」 結衣「います!何で・・・もし    かして琴乃さんて昔有名    だった伝説の巫女」 真琴「伝説?」 結衣「とにかく凄い巫女らしい    です。ホントだったん    だ」 琴乃「伝説かどうかはわからん    が、なぜ私が昔巫女だっ    たのを知っているのじ    ゃ?」 結衣「結乃ばあちゃんから代代    伝わってきた遺書に書い    てありました」 琴乃「その遺書はあるか?」 結衣「これです」  カバンから遺書を出した。 琴乃「読むぞ」 結衣「どうぞ」 『巫女乃三姉妹と呼ばれた私達、その中でも最も強い力を持っていた琴乃が病に倒れた。琴乃は預言者の言うとおりに肉体を封印し魂を神社に留めた。その後私も、偶然なのか必然なのか預言者に出会い「巫女乃三姉妹の一人よ、琴乃が蘇る時は蘇らせた者が殺されるかもしれぬ。その時世界は終わる」と預言者が私に言った。この事は魂になった琴乃にも伝えておいた。琴乃が蘇ればどっちかの霊気でわかる。琴乃が蘇った時、 そのときは必ず琴乃の助けになってあげて。そしてこの文章は琴乃が蘇るまで子供たちに伝えていってほしい』
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