⏳序章⏳

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皆さんはじめまして…僕は埼玉県内の小学校に通う6年生、高橋猛という者です…皆さんは超能力って信じますか?…ほら巷で話題になってるサイコキネシスや念動力、テレパシーや催眠術…正直言って僕はそんなもの一切信じてません…あんなのインチキに決まってるし絶対に裏でカラクリやネタが詰まってる…ずっとずっとそう信じて来ました…だから当然自分にもそんな能力なんて存在しない、あってはならないものだと信じて疑いませんでした…だけど、だけどある日を境に僕は自分の中でとても奇妙な体験の数々を目の当たりにするのです… それは小学一年生の夏に初めて起こりました…僕にはとても仲のよかった双子の遊び友達がいました…事ある毎にいつも近くの裏山で探偵ごっこをして遊んでいました… 『ん?…啓太、康太…何それ…?おでこに数字書いてあるぞッッ!そんなのいつ落書きしたんだよッッ!』 僕は笑いながらそれを見た記憶を今でもはっきりと覚えています…双子の友達の啓太と康太は互いに額を見合わせましたが二人には何にも見えないようでした…もう一度僕が彼らの額を見た時、既に数字は消えていました…でも確かにその瞬間二人の額に見えたんですッッ…【152】という数字が確かに彼らの額に…それから年が明けた寒い1月の事でした…深夜双子の家の隣のアパートから火の手があがり啓太と康太の住む家も火の悪魔に包まれました…家の大人は早くに火事に察知し幸い難を逃れたのですが…不運にも啓太と康太の双子は逃げ遅れてしまい火の悪魔の餌食となってしまったのです…
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