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猛は自分のこの奇異な超能力を弟の賢太にだけ告白していた…初めは賢太も全く猛の超能力を信用していなかったが以前とある人気歌手の寿命を猛が的中させた事で賢太の態度が一変した…それ以来賢太は奇怪な能力を持つ教祖猛を尊敬の眼差しで見るようになり猛の超能力を一番に信じる信者となったのだ…
『けどいつかさッ…僕の寿命も兄ちゃんに知られる時が来るんだろね…』
漫画を読みながら賢太が呟いた…
『……え?あぁ…それは解んない…見えるか見えないかは運次第だから…』
猛は車のドア部分を接着剤で丁寧に接着した…
『まさか…もう知ってたりして僕の寿命…ククク』
冗談混じりの賢太の言葉に猛はハッとした…幸い今の所祖父以外の家族の寿命は額には現れてはいない…だが今後いつ誰にその運命の告知があるとも限らない…猛は一気に不安に刈られた…出来る事なら家族の寿命だけは見たくないッ、それをもし知る事によって必ず自分の家族に対する接し方も変わってしまう事に猛は言いようのない恐怖感を覚えた…
(家族の死ぬ日が分かってて普通には接せれないよなヤッパ…)
猛は突如降って沸いたこの奇妙な超能力を授けた神様を大いに怨もうと決意した…
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