11人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
だいたい今日の予定をたてた時から問題はたくさんあったのだ・・と頭の中でぼやく。
男性の参加20人…これはいい。内18人は柚貴も友達だ。
学生時代からの同級生の集まりなのだから。
問題は女性陣。
柚貴の友達は1人もいない。
みんな男性陣の知り合いらしい。
それでも、ここ1ヶ月で柚貴は参加者の中の5人くらいは顔と名前が一致するように飲み屋で紹介された。
しかし、みんな10代であったり20歳になりたてであったりと、柚貴とは大分年齢に差がある子たちなのだ。
柚貴は誰にも気づかれないように頬をぷぅっと膨らませてみた。
同時にふっくらとした形よい唇も突き出していた。
『ばっかみたい
バッカミタイ
みんな馬鹿ばっかぁ。』
なんて口に出せたらどれだけ気持ちがいいだろう。
そんな事言えるはずがない。
ぷにっ
突然膨らませていた頬をつつかれた。
『ゆぅきぃ~~そっち側に立ってると鉄板の煙が全部ゆぅきぃに行くからこっちきなぁ』
誰だっけこの人…
今日初めて会った男性2人のうちの1人。
だけど、名前が思い出せない。
鼻にかかった甘い声は厳つい外見とギャップがある。
『ありがとう。』
頬を膨らませて口を尖らせてたの気づいたな…
まずいなぁ…
まぁいっか。
会ったばかりの人に自分の内面なんてわかんないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!