篁 祐爾 〔Ⅰ〕

4/4
前へ
/48ページ
次へ
 何もかも、彼の筋書き通りなのだ。きっと、だいぶ前から僕は不要な存在だったのだ。いや、もしかしたら出会ったそのときから、僕は邪魔者だったのかもしれない。彼の性格を考えれば、今まで僕が生きていたのは、ただ単に彼の気紛れだったのかもしれない。  全ては彼に関わってしまったのがいけないのだ。彼は、普通じゃないんだ。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加