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「詠二君、あーんして。チョコレート食べさせてあげる」 「うーん、おいしい。はい会長も」 「会長はやめて。志亜子って呼んで」 うるさい、なんだこのバカップルは。 帰りのバスのなかでずっとこの調子だ。 「でもよかったね。二人はお似合いだよ。」 隣に座っている二葉ちゃんが話しかけてきた。 「見てて恥ずかしくなってくるよ。でも、二葉ちゃんは犯人扱いされて大丈夫だった?」 「最初はびっくりしたけど、会長の話を聞いたら…。会長の気持ちもわかるから」 そういって俺に微笑みを向けた。
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