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ママがしんじゃった。
パパとあたしをおいて。
『泣かないで……。僕が傍いるから。』
『うっ……。…………。』
『ほら、コレ。僕の宝物。』
『っ……、なに?これ。』
『コレ?魔法の玉。』
『まほう?』
目の前で転がるその丸い玉は、キラキラしてていつの間にか泣いていた事を忘れていた。
『そう…、魔法。コレあげる。』
その日からそれは、あたしの宝物になった。
辺りが暗くなり、空にかざすと、星の光を集めて更に輝きを増した。
あたしは忘れない。この日の貴方の笑顔を…
― ビーダマ ~もうひとつの物語~ ―
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