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「私はね、この子の記憶が戻らなくてもそばに居るわ。
私は決してこの子を見捨てない。
だって、私は理香の母親ですもの。」
おばさんは、ピンッと背筋をのばし、しっかりと俺の目を見ていった。
そして
「でもね、旭くんは無理して理香の記憶が戻るのを待たなくてもいいの。
あなたはまだ若いわ。やりたいことだってまだあるはずよ?
それに、お父様の跡を継ぐんでしょ。」
そう付け加えたおばさんの顔は優しいがどこかさびしそうにも見えた
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