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「怪しい奴…?」
『怪しい奴でぇす』
苦笑いしながら、挙手をする
こいつなら、俺を分かる自信があった
「って、“アリス”?!」
ほら
こいつは役持ちだ
「“アリス”様だって?!」
「確かに“アリス”様にそっくりだ」
…様??
ちょい待て
“アリス”ってそんなに偉い奴だったのか?!
「お前ら、“アリス”に武器向けて…覚悟はいいか?」
そう言って、腰にさした大型な二丁拳銃をその二人に向けて抜いた
俺は、咄嗟に二人を背に庇うように間に入った
『ちょ、待て!俺は平気だから!!』
俺に武器向けただけで、殺すなんて…あんまりだ
ってか、目の前でんな光景は見たくない
「“アリス”、これは女王の決めたルールだ」
『“アリス”が全てなんだろう?女王より、“アリス”に従うのが正解だとは思うけど?』
あまり従うとか言うの、嫌だけど…
場合が場合だ
『“アリス”がこいつらを殺す必要はないって言ってんだ』
「…本当に“アリス”は昔から甘いね。だから、俺らが苦労するんだよ」
苦笑いをしながら、彼は拳銃を下ろした
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