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「この国で死の概念があるのは“アリス”だけ。よそ者ですら、そんなものは持ってない。現実、双子の門番も時計先生も平気で殺すよ」
この国で異質なのは、俺
俺と俺以外…
この違いは何だろうな
『どうして、お前らはそうも…』
「答えは時計先生が教えてくれるよ」
そうして、フェイスが見上げた先を見る
そこには、高々とそびえる時計台があった
「お帰り、“アリス”」
俺は、力が抜けたようにフェイスの胸倉を離し、ポカンと時計台を見上げるばかりだった
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