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「“アリス”、お帰り」
『た…ただいま』
「何を恐がってるんだい?」
『いや…』
どうして俺がこんな冷汗だらだらな状態になっているかと言うと…
話せば長いのか短いのか
どっちだ?!ってツッコミはやめてほしい
とりあえず…長くなっていいなら、話そう
それは…恐らく数十分前のことだろう
俺にとっては、数時間前に感じるのだが……
『ここが時計台?』
「そうだ」
『…………ん?』
俺とフェイスは時計台の中に入った
今の会話は、入った瞬間の会話
聞いて分かると思うが、俺は疑問を感じた
何故か…?
それは俺が言いたいことだが…先程まで上から聞こえていたフェイスの声が下から聞こえたのだ
『…………』
恐る恐る横を向いてみる
フェイスはそこにいない
次は下を向いてみる
紫色の何とも不思議な猫がいた
『……フェイス?』
「以外に誰がいる?」
『ですよね~…』
少し不機嫌そうな声
紫色なんて趣味の悪…コホン、不思議な猫はフェイスしかいない
というか…これは驚いていけないことか?
出来れば驚きたいが…
「案外冷静なんだな」
フェイスは軽々と肩に乗ってきた
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