不思議の国

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『夢…なのか?』 あの白兎もこれも… 現実に有り得ないことばかりだ 『…気持ち悪い』 この有り得ないことを待ち侘びていた そう、俺はこうなることを“望んでいた”んだ 『俺は…何者なんだ?』 知らない、有り得ない そう思う俺とこうなることが当たり前だと思う俺がいる 『お前が、“アリス”なのか?』 鏡の中の俺に尋ねる 答えなんか返ってくるはずもない 『とりあえず…ここから出てみるか?』 扉に手をかけ、意を決して開けた ヒュッ ガスッ いきなり大きな鎌が二つとんできて、俺は咄嗟に避けた 「避けられたよ」 「避けられたね」 「「今回の侵入者は楽しめそうだね」」 投げ掛けられた言葉は残酷で… 投げ掛けられた笑顔は幼くて… 俺は青ざめた .
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