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「「今回の侵入者は楽しめそうだね」」
………………考えろ
俺は、色々なものを放棄しそうになる頭を必死に回転させた
何故、俺はこの鎌を避けれた?
それは、くることを知っていたから
何故、知っていた?
分からない
それなら、何故鎌を投げられた?
それは、彼らが…
『双子の門番』ボソ
そう、彼らがこの国の門番だから
「わぁお、僕らのことを知ってたよ」
「ふぅん、僕らのことを知ってたね」
まただ
俺は、何も知らないはずなのに…知っている
本当に気持ち悪い
「怖いの?」
「痛いの?」
「「どうでもいいから、顔あげな」」
真上に刺さった鎌が同時に引き抜かれる
そして、俺の首へと寄せられる
『……』
俺は黙って二人を真っ直ぐ見つめた
「「“アリス”?!」」
またその名だ
『違う』
「いや、“アリス”だ」
「僕らが“アリス”を間違えるわけがない!」
『その名を呼ぶな!!』
後ろにある壁を殴り付けた
「それじゃ、キミは誰?」
「“アリス”じゃないキミは何?」
『俺は…有栖リデル』
そうだ
俺はリデルだ
洸にリディと呼ばれる
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