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集会所に行き依頼を受け沼地に向かう二人
「今日の荷物嫌に重いなぁ」
「そんな事無いわよ。最近運転不足だったからじゃないの」
(この世界のポーチは、入る量に制限は有るけど何を入れてもかさ張らない不思議な仕組みになっています。重さだけは感じるみたいですが)
「…そうかなぁ」
そんな話をしながら歩いてるうちに木が茂り昼間にもかかわらず薄暗いキャンプに着いた
「ひとまず食事にしましょ」
「ん。何で自分のポーチから出さないんだ」「だって食料は、そっちのポーチにまとめて入れたじゃない」
「…そんな事聞いてたっけ」
「聞かれなかったから言ってないよ、とにかく早く食べようよ」
「はいはい」
(何を言ってもかなわないな)
疲れた様子で普段より多い食料を広げ、焚火のそばで食べ始めた
「今日の弁当はアイルーが作ったのか」
「そうだけど何で」
(次から弁当の量を減らすように言わなきゃな)
そんな事を考えながら三段重ねの大きな弁当を食べ続けているブラッドだった
「あの子の作るお弁当は美味しいね。…それ食べないなら頂戴」
と言ってブラッドは最後に食べようと残していたオカズを横から取られてしまった
(楽しみに残しといたのに。まぁ良いか)
幸せそうに食べてるミレイを見て何も言う気にならなかった
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