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「もぅ~。あの調合書千ゼニーもしたのに。こんな事になったのはブラッドがちゃんと教えてくれなかったせいね。思いしらせてやる」
全ての失敗をブラッドのせいにすると、辺りにいる動く物にも八つ当たりをしていた。結果的に雑魚の始末は終了したのだが…
そんな事とは露知らずゲリョスの気配を追って森に入ったブラッド
「な、何だぁ⁉」
開けたエリアに足を一歩踏み入れた瞬間何かが体をかすめ地面をえぐった
訳が分からず息を潜め茂みに伏せていると、得たいの知れない何かがガサリ…ガサリ…と近づいて来た
(そ、そうだ。こんな事をするのはミレイしかいないよな。)
恐る恐る音の近づいて来る方を見ると兜越しにボウガンで殴られた
「っ~…。何すんだよ」
「ちゃんとメラルーの事教えてくれないから調合書盗まれたじゃない」
「はぁ⁉知らなかったって⁉狩人なら知ってて当然だろ」
「何?盗られたのは私が悪いって言うの⁉」
ボウガンをブラッドに向けて構えた。その肩越しにゲリョスが飛来するのを見たブラッドが慌てて指差して知らせるがミレイは全く気付かずにいる。そんな二人を確認したゲリョスも飛び上がって驚いているが、二人に向き直ると毒を撒き散らしながら突進してきた
「何で早く言わないのよ」
ようやく気付いたミレイも慌てて逃げよとするが間に合わない
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