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「俺にかかれば大名の殻なんて薪割りと同じだな」
ミレイがうるさいので毎日欠かさず薪割りをしているが、それが幸いしてブラッドはハンマーの力を溜めるのが人一倍早くできるようになっていた
(このために毎日薪割りをやらせてる…。なんて事無いよな)
ふとそんな事を思ったブラッドであった
「あっ潜ったな」
大名は不利を悟ったのか地面に潜り殻による突き上げ攻撃を所構わず行なっている
「小高い所に居れば安心して食事ができるな」
ブラッドは携帯食料を食べながら地面から突き出る殻を眺めていた
携帯食料を食べ終えると、ようやく大名も落ち着いて地中から出てきた。しかしブラッドが無傷で走りよるのを確認すると再び地面に潜ってしまった
「ちっ、また潜りやがった」
突き上げを警戒しながら様子をうかがっていると大きな地響きと共に別のエリアに移動して行った
「逃げたか。…ちょっと待て。ミレイは砂浜にまだ居るのかな」
たいてい大名は逃げると砂浜のエリアに行くことが多いのである。ミレイは、そんな事とは知らず砂浜で貝殻を拾っていた
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