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「つまんないのぉ」
「ミレイは、ほとんど何もしてなかったじゃん」
「してたじゃないの、突き上げられたり吹き飛ばされたり」
「………」
「そんな事より早く済ましちゃいましょ」
ミレイは後に立っていて吹き飛ばされたので今度は正面に立っていた
すると大名は口に両方の爪を当て顔を隠すようにしていた。動かないと思ったミレイは、そこに痺れ罠を仕掛けようと屈んだが
「ミレイそんな所で何してるんだ。危ないぞ」
「ん、なんで?」
屈んで動けないミレイに突如高圧の水が吹き付けられた
「いったい何なのよ」
水流による肉体的ダメージと生臭い匂いによる精神的ダメージで、やる気を無くすミレイであった
ミレイが水浸しになっている間にブラッドが痺れ罠を仕掛け終えている。それを横目で確認したミレイも罠の方に行き大名を罠に誘導する
大名は二人が揃って立っているのを見ると横歩きで近付き爪で凪払おうとしたが、その目前で罠に掛かり動けなくなってしまった。
「それじゃ捕獲用麻酔玉を投げるぞ」
大名は二つの麻酔玉を受けると眠りについた。こうして無事に捕獲も済み、多数のアイルー達に引きずられて大名は村に運ばれていった。
「あぁもう、身体中が生臭いよぉ」
蒸し暑さで大名に受けた水の臭いが更に強烈になり泣きべそをかいているミレイであった。
一足先に村に着いたアイルー達により大名は素材と食料に分けられ村では蟹鍋祭りが開かれていた
ミレイは体の臭いも消えないため、全く参加する気分にならなかったが…
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