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「ね、ねぇ、チェシ。うさぎさんの所にはいつ案内してくれるの?」
私は話を変える事に必死でチェシの表情が変わった事に気づかなかった。
「紅茶、おかわりお持ちしますね。」
アリスの質問には答えずチェシャ猫は部屋から出て行った。
チェシャ猫は私をどうする気なんだろう?
あの態度ではうさぎの所に案内する気なんてないのだろう…
チェシャ猫が出て行ったドアを開けてみると行き止まりになっていた。
「な、なんで行き止まりなの?紅茶を汲むって言ってたのにキッチンも何もない…」
アリスは怖くなり、うさぎが出て行ったドアを開け外に飛び出していった。
「やはりうさぎの元へ行くのですね。もう二度と戻って来れないのに。可哀想なアリス…」
いつの間に戻ってきたのか、紅茶を持ったチェシャ猫がドアを見ながらニヤリと笑った…
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