青空の下で

希望と闇

「ラスト一球！」

グラウンドには、鮮やかな声が戻って来た。ただあの日、一緒に抗議をしていたサッカー部の姿はない。どうしてこうも、大人という者は、悪知恵が働くのか―――

「そろそろ休憩だ。」

枝住はそう言って、部員を集めた。しかし、その顔は雲っている様にも見える。