希望と闇

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その後、枝住は上層部へ掛け合った。勿論、返事は良いものが貰えるばずが無い。 「それで、良いと思うのですか?」 「だから、決まった事だと言ったろう。」 悠々と椅子に座り、足を組んで、何もかもみすかす様な、その視線。 「…生徒の夢を奪って、何が面白いんですか?」 「生徒の背中を押してあげるのが、先生じゃないですか?別に彼らは、悪い方へ行っている訳では無い。」 「お前は、良い先生を演じたいだけだろ。彼らには、そんな同情はいらん。」 枝住は、身を乗り出し訴えた。しかし、そんな熱意もつたわらないのか。 「…貴殿方は、彼らに一度たりともチャンスを与えないんですね。それじゃあ彼らの心は、離れて行くばかりだ。」
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