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「おい、紅羽。聞いてたか?今の話」
突如、自分の名前を呼ばれてハッと我に返ると驚きから危うく貴重なパンを落としかけた。
あっぶね~。せっかく買ってもらったやつなのに…
ふうとホッと息を吐いてから野菜ジュースを一口飲むと話の内容を聞こうと意識を向けて問いかける。
「悪いな、全然聞いてなかった。で、何の話?」
「だから、3人で遊ぼうぜって話だよ」
わざと鷹史は大きなため息をつくと理解できるようにわざとらしくゆっくり話せば、立ち上がりゴミ箱にゴミを捨てながら言った。
わざとらしく言いやがって…
「いつ?最近遊んでないから楽しみかも」
嫌味の混ざる言い方にムッとするも最近あまり遊べていなかったこともあり、上機嫌を隠すことなくニッと笑って言う。
「そこでだ!もうすぐ俺の誕生日だろ?だから、パーティしようぜ」
悪戯小僧のようにニッと笑いながらかなり上機嫌に俺の近くまで来れば、肩に手を回してひっついてくる。
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