この浮気者ｯ！！

３．

鷹史はというと、今日の嫌がらせは南都の怒りに触れたらしく、冷たく突き放されてしまったために両膝に肘を乗せて手を握るとそれを額に押しあてながらブツブツ何かを呟いている。

かなりショックだったらしい…

「南都、言いすぎじゃないか？」

鷹史の様子に不憫に思うとフォローをするべく南都の様子をうかがいながら小さな声で問いかけてみる。

「いいの！鷹史なんか知らない！」

鷹史に配慮して俺が小声で問いかけたにも関わらず、南都はわざと鷹史に向かって怒りを込めた声色で言い放った。

さらに鷹史が落ち込んだのは、言わずとも理解できるだろう。