2283人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
その頃、この学園の保険医は1年生の可愛い系男子学生に迫られていた。
「あ、あの!先生っ!ぼ、僕っ…」
どうして今の状況になったかと言うと、俺は単に暇だからという理由で職務を放棄し学内を散歩していた。
授業中ということもあり、誰にも出会わないし静まり返っている学内を歩いても楽しいこともなかった。
その為か、口寂しくなり煙草でも吸おうと不良生徒よろしく体育館の裏という人気のない場所で寛いでいたら今の状況になったわけだ。
それもやっと見つけたとばかりに俺と目が合えばキラキラと目を輝かせて走り寄ってきて、挙げ句には座っている俺に抱きついてきた。
今までに何度もこのような経験はあるが、さすがに授業中とは…迂闊だった。
ガッチリ抱きついているし、逃げるに逃げられない状況に陥ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!