2.出会い

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 そうしてチルノは森を抜けた。    湖には本当にすぐに出た。振り向いてみると、今来た道はなく、ただ森だけが広がっている。    まるで今までの事が夢だったかのような錯覚に囚われたが、小脇に抱えたキャンバスが、現実であることを物語っていた。   「…♪」    チルノは鼻歌交じりに湖に帰る。   「あー、チルノちゃーん!どこいってたの!探したんだよー!」    遠くから大妖精の声が聞こえる。    そうだ、今日はこの絵を自慢してあげよう。 そしたらレティにも見せてあげるんだ。きっと喜ぶ。 そうすればあたいも嬉しい!    そうしてまた今日が終わる。    今までと少し違う、でもやっぱり平和ま幻想郷。      チルノは今日も、幸せだった。
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