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そうしてチルノは森を抜けた。
湖には本当にすぐに出た。振り向いてみると、今来た道はなく、ただ森だけが広がっている。
まるで今までの事が夢だったかのような錯覚に囚われたが、小脇に抱えたキャンバスが、現実であることを物語っていた。
「…♪」
チルノは鼻歌交じりに湖に帰る。
「あー、チルノちゃーん!どこいってたの!探したんだよー!」
遠くから大妖精の声が聞こえる。
そうだ、今日はこの絵を自慢してあげよう。
そしたらレティにも見せてあげるんだ。きっと喜ぶ。
そうすればあたいも嬉しい!
そうしてまた今日が終わる。
今までと少し違う、でもやっぱり平和ま幻想郷。
チルノは今日も、幸せだった。
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