8. おまけ

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side.k・murakami あれから、また30分近くかけて秀介の家の近くまで戻ってきた。 帰りは、コンビニに立ち寄ったり、ちょっと道草くったりして。 着いたのは、もう夕日が沈み始める時間だった。 「送ってくれて、ありがとう」 荷台から降りて俺に向き直った秀介は、戸惑いながらも笑顔でお礼を言ってくれた。 やっぱり、笑うのは苦手らしい。 「どう致しまして。…なぁ、秀介」 「ん?」 「まだ、『俺いつか棄てられるかも』とか思ってる?」 あの会話で、秀介の不安全部取り除けた、なんて思わないけど。 やっぱり、気になる。 「もう思ってないよ」 「…ほんと?」 「ぉん。健志の気持ち、ちゃんと届いたし。それに…」 健志に愛されてるって、自信持てたから。 珍しく、照れて頬を染める秀介を見て、俺は改めて思った。 (あぁ!俺ってホント幸せ者だわぁ。こんな格好良くて可愛い彼氏が居て!) なんて、幸せに浸ってたら。 「しゅーすけー!!」 聞き慣れない声が、この幸せな空間を切り裂いた。 .
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