8. おまけ

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その声の主は、一直線に秀介の元まで走って来て、そのままガバッ、という音が聞こえそうな勢いで、秀介に抱き付いた。 「じゅ、淳平!?なんなん、急に」 「帰ってくんの遅かったから、心配しててん」 未だ秀介に抱き付いている彼 ‐淳平、くん?‐は、なんだか終始嬉しそう。 一体、彼は秀介とどういう関係なんだろう。 「…秀介」 俺は、後ろから秀介の肩を叩いて、問うた。 「その子、誰?」 「え?あっ、あぁそうか。健志はまだ会うた事無かったっけ」 ごめんごめん、紹介するわ。 と言うと、ずっと抱き付いてた淳平くんに「お前っ、いつまで抱き付いてんねん!ええ加減離れろや!」と怒鳴りつけ、頭をペシンっとはたいた。 (…うーん、なんかなぁ) 2人のやり取りは、決して羨ましいものではないけれど。 (ちょっと、嫉妬?) 仲良さそうな所を見ると、秀介じゃないけど少し、不安になる。 .
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