プロローグ

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出席番号順に座って隣の席。 隣の席に座って開口一番 「部活決めた?また演劇部?」 だった。 「え、私が演劇部だったってなんで知ってるの?」 「だって、見に行ったもん、白雪姫。こびと役、似合ってたぜ。チビだし。」 そういってにやりと笑った。 「ちびじゃないもんっ!井上がでかいんでしょ。」 そう、拓馬は背が高い。 私の頭は拓馬の肩にも届かない。 そんな私をいつもからかってくる。 私はそれに反撃する。 私にとって拓馬は、単なるいい男友達の一人だった。
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