プロローグ

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帰ろうとする私を呼び止めたのは、水嶋蓮だった。 水嶋は拓馬といつもつるんでる、ちょっと調子のいいやつ。 面白くて、スポーツもできて、まぁまぁイケメンで。 クラスではそこそこ人気がある。 でも、本心では何を考えているのか、つかみどころがなくて、私は苦手。 そしてやっぱり、唐突な質問を投げかけられた。 『なぁ、笠井って好きな人いる?』 『…へ?好きな人?なんでそんなこと教えなきゃいけないのよ』 『じゃあさ、井上拓馬とかどう?あいつ、いいやつでしょ?』
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