プロローグ

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『いいなぁ‼それでどうすんの?』 それが親友、原田夏美の感想だった。 どうにもこうにも混乱してしまって、翌朝、夏美に相談したのだ。 恋バナ大好きな夏美に相談したのは間違いだったかも、と思いながら、ウキウキと楽しそうに聞いている夏美を見る。 『どうするって…どうもしないよ。』 『なんで?』 『なんでって…。水嶋が勝手に言ってるだけかもしれないし。』 『若葉はアンチ水嶋だもんね(笑)』 『第一、井上本人はそんな感じじゃないもん。』 『そう?いつも仲良さげで楽しそうだよ🎵』 『仲は良いけど…。』 『じゃぁ、いいじゃない🎵付き合っちゃいなよ』 全く、他人事だと思って。 うんざりとしながら、夏美の小さな顔を見る。 この人形のように小さくて可愛らしい顔と華奢で儚げな雰囲気で落とした男は数知れない。 恋多き乙女は、他人の恋に首を突っ込むのも趣味らしい。 さらに、夏美はニヤリとしながら続ける。 『それに、久しぶりにまともだし』 『もぉー。嫌なこと思い出させないでよぉ』
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