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『あっ---』
一期は持っていたスクール用のカバンを落とした。
そこにはさっきまで、スポットライトに照らされていたジュリエットが居たからだ…
(いちぐぉ…)
佳代は再び「嫉妬」の炎を纏っていた…
『君たち…1-Bの委員長?』
『っうぁ、っは、はっいっ』
かみかみだ…
(…)
鋭く尖った眼で佳代はジュリエットを睨んだ…
そんな佳代を気にもせず、ジュリエットは、
『兎織(とおる)~やっと1-B来た~』
橘兎織(たちばな-とおる) …先ほど同じくスポットライトを浴びたロミオだ。
『この人たちも委員長なんだ…』
一期は呟いた。
『いいえ、兎織は生徒会長なのよ』
『え?でも、生徒会長の挨拶…確か、違うヒトがしてませんでしか?』
『あれは副会長…その日、兎織風邪で休んでたから』
一期はなんとか話が続く様に必死でジュリエットと話してた…
(一期…)
なんだか距離感を感じた佳代だった。
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