恭ちゃん.

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恭ちゃんとメールを交わす中、アツシとの仲はぎくしゃくしていた。 元々、二人とも照れ屋で付き合っているのに恥ずかしがってあまり会話を交わさない そんなカップルだった。 それでもお互い、同性とも異性ともどちらとも仲良くできるような子だったから あたしはアツシ以外の男の子、 アツシはあたし以外の女の子 すごくすごく仲が良かった。 やっぱり彼氏、彼女からみたらヤキモチを焼くわけで あたしもすごくアツシに対してヤキモチを焼いていたんだ。 8月6日、その日は二人きりじゃなくて、たくさんの人で遊んでいた。 その中には恭ちゃんもいた。 そしてたくさんの女の子も。 やっぱりアツシは女の子とたくさん話すわけで。 あたしはぽつんと、一人で取り残されていた。 耐えられなくなって、一言 「帰る」 泣きべそかきながら一人自転車をこいで家に帰った。 鳴り響く着信音。 『アツシ』 とめられない思い。 「もう別れよ。」 口から出た言葉。 あつしは「嫌だ」なんて言ったけど あたしは「もう無理」の一点張り。 幼すぎた2人の 選んだ道だった。
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