0人が本棚に入れています
本棚に追加
アツシと別れた8月6日の夜。
アツシはずっといやっていってくれたんだけど
「もうむりだよ」そういってすっぱり別れた。
振ったあたし自身も少し涙目。
でもメソメソなんかしてられない!
幼馴染であるミナの家は歩いて30秒もかからなくて
別れたことを、急いでミナに報告しにいった。
「ミナ!アツシと別れた!」
「まじで!?あさ子はそれでええの?」
「もうええねん!」
半分ほんとで、半分うそ。
好きだから、ヤキモチ妬いてたんだ。
気づかない馬鹿男。
ばいばい、アツシ。
泣きそうなあたしに、ミナは笑って
「そういえば、今日あさこずっと一人やったやん?」
そうたずねてきた。
うん、ってうなずいたあたし。
「恭ちゃん、ずっとあさ子のこと心配しとったんやで?あつしにずーっとずーっと『あさ子一人やん!可哀相やろ!あさ子のとこいきなよ!』って言うとった!愛感じるわ!笑」
なんて冗談めかして言った。
恭ちゃんとメールしはじめて三日目。
まだ何も知らない2人。
でもたった一つわかることは
恭ちゃんのやさしさ。
最初のコメントを投稿しよう!