恭ちゃん.

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『俺も、彼女とどうしよっかな』 恭ちゃんと彼女は今自然消滅状態だ、って初めてメールした日に聞いた。 メールをしてもシカトだし、連絡なんて取らないし、学校でも話さない。 そう、恭ちゃんは言ってた。 『どうしようかな』 その言葉を聞いた瞬間出た言葉は 『彼女と別れて、あさこにしなよ!!笑』 もちろん、その時は冗談で言ったんだよ。 アツシと別れた日だったし、そんな事一つも思ってなかった。 『そうしようかな!笑』 ・・・・・? え? 冗談に対する、冗談だと思った。 恭ちゃんが、年下のあたしを相手するなんて思ってなかった。 「冗談やろ?笑」 『んー。彼女がおるから、まだわからへんけど・・・ 俺があさこのこと好きってことは頭に入れといて?』 え? 俺が誰の事を好き? 誰があさこの事を好き? ほんとに一瞬信じられなかった。 世界が世界じゃないような気がした。 それでもちゃっかり『うん』なんて返事をしたけど(笑) でもね 頭に入れといて?なんて言葉 そんな言葉なくても 今でも、忘れられないんだよ。
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